写真で見るバスの歴史 VI
時代の変化とバス(昭和40年代)
経済成長の著しいこの時代、そんな発展のスピードに合わせるかのように、昭和44年に全線開通した東名高速道路にも長距離高速バスが運行することとなりました。路上の自動車交通量が増大し、渋滞が恒常化した大都市では、路面電車やトロリーバスが相次いで廃止され、代替バスの運行が開始されます。さらには大都市公営バスのワンマン化の波にも拍車がかかり、大都市用モデルバスとともに標準化、規格化も押し進められました。
都市の交通量の増大は、渋滞や大気汚染、ラッシュアワーなど、さまざまな社会問題に人々の関心が集まりました。バス事業においては、電気バスの導入やバス優先レーンの設置、バスの位置情報を把握するバスロケーションの運用など、課題の解決に向けたさまざまな取り組みが始まっています。
『バス事業百年史』(公益社団法人日本バス協会刊より引用)