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高速バスの利用[高齢者・身体障害者等への対応]

高速バス等を利用する高齢者・身体障害者等への対応について

バス事業者は、高齢者・身体障害者等の方が高速バス(空港リムジンバスを含む)を利用される場合、ノーマライゼーションの理念に基づき、原則としてこの方々が安心して単独でも利用できるように、乗務員教育及び車両構造改善を図るため、次の事項について対応と検討を行いながら、広く高速バスの乗客の方々に対して、車内放送等を通じ、理解と協力を求めています。

1.現在、既に実施している対応及び当面速やかに実施すべき対応について

(1)車いす利用者の方の乗降について

○バスターミナルにおいては、乗務員・係員が車いすをトランクルームに収納し、乗客を座席に案内する。
○乗降し易いように、乗降口に近い座席の確保に努めるが、それが困難な場合は、他の乗客の方に座席を変わっていただくよう協力をお願いする。
○途中バス停留所においては、乗務員のみでは乗降することが困難な場合、他の乗客の方に協力をお願いする。
○トイレ利用の申し出があったときは、他の乗客の方に理解を得て、乗務員は最寄りのサービスエリアに臨時停車し、車いすを利用してトイレに案内する。
○乗車予約の必要があるなしに係わらず、車いす利用者の方には、乗降口に近い座席の確保のために、特に電動車いす利用者の方については、電動車いすがトランクルームに収納することが車両構造上困難なため、乗車できない場合もあり、あらかじめ連絡いただくよう理解と協力をお願いする。

(2)高齢者・視覚障害者・聴覚障害者の方々の乗降について

○バスターミナルにおいては、安全上、乗務員・係員がバス車両及び座席に案内する。
○乗降・トイレ利用がし易いように、必要によっては他の乗客の方に座席を変わっていただくよう協力をお願いする。
○途中バス停留所においては、車外放送により経由地・行き先等を知らせるとともに、乗務員が直接乗車の確認をおこない座席に案内する
○バス停留所等表示器の見やすい座席に座っていただく必要があるときは、他の乗客の方に座席を変わっていただくよう協力をお願いする。

(3)乗務員等教育及び乗客の方々に対する理解と協力の呼びかけについて

○乗務員等に対しては、(1)および(2)の対応について周知徹底を図るとともに、定期的に実地研修及び講習等の教育を行う。
○常日頃からバスターミナル及びバス車内において、「高齢者・身体障害者等の方が高速バスに乗降する際には、乗客の方々にご理解とご協力をお願いする場合がある旨」について、放送案内等を行う。

2.今後対応すべき検討課題について

バス車両・バスターミナル・途中バス停留所の設備等については、高齢者・身体障害者等の方々が高速バスを利用し易いように改善するため、ご利用される方々の意見、要望および1.の実施状況などを踏まえながら、以下の事項をはじめとした課題について検討する。

(1)バス車両について

○電動車いすが収納できるトランクルームを備えた、車両構造等の改善。
○座席番号の点字化。
○優先席の設置。

(2)バスターミナル・途中バス停留所等について

○関係機関との連携によるバリアフリー化の推進
○バスターミナルにおける乗車券自動発売機・トイレ等案内の点字化及び点字ブロックの整備。
○途中バス停留所における音声・文字情報のバス接近表示システムの整備。

(3)その他

将来的には、身体障害者等の方が多く利用される路線については、広く高速バス利用者の方々に協力をお願いし、ボランティアメンバーを募集するなどのサポート体制づくりに努める。

3.関係機関に対する要望について

バリアフリー化に向けてバス事業者が実施する種々の施策について、公的助成を含めた支援を求めていくとともに、高速自動車道サービスエリアにおいてトイレに隣接したバス専用駐車場の確保について要望する。