世界のバス
国際商用車見本市にみる世界のバス事情
第63回IAA国際商用車ショー2010
2年毎にハノーバーで開かれるIAA商用車見本市(ドイツ自動車工業会(VDA)主催)は、世界48カ国・約2000社が出展し、世界110カ国から約30万人が来場する商用車、運輸・物流のための国際的な見本市です。自動車産業から、運輸・物流などの業界の専門家までが集まり、革新的な技術の発表の場としても注目されています。 ここでは、IAAに出展されたバスのいくつかをご紹介しながら、世界のバスの最近の動向についてご紹介します。
未来の公共交通を拓く、夢の「スーパーバス SUPERBUS」
第63回IAA国際商用車ショー2010で初披露された「スーパーバス SUPERBUS」
目を見張るのは、15mにも及ぶその美しい流線形の車体。オランダを中心として開発されたこのバスは、23人乗りで、時速150km〜250kmという想像できないほどのスピードで走ります。すでに中東・UAEでの導入が決まっているとのニュースが、イギリスの新聞で紹介されています。スポーツカー並みのスピードで乗り心地もよく、運賃もリーズナブルな理想の公共交通機関として、これからもその動向に注目です。
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新型スーパーハイデッカーのラインナップ
日本でも人気のスーパーハイデッカーの新型ラインナップ
スーパーハイデッカー型の観光バスは、そのすばらしい眺望のお陰で日本でも人気のバスです。滑りやすい路面や加速時にタイヤのスリップを抑える「ESP」、急激なブレーキングに対応した「CDS」、走行レーンの安全を監視・制御する「LGS」などのシステムを標準搭載し、低燃費に優れた仕様の新型バスなどが展示されていました。
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世界でも注目の「ハイブリッドバス」
ハイブリッドバスなど都市環境と人にやさしいバスのラインナップ
ヨーロッパ初のハイブリッドバスを開発・販売したメーカーのバスをはじめ、海外の有名企業のハイブリッドバスが出展されていました。都市環境にやさしい公共交通のためにも、その普及が急がれます。その他、ヨーロッパ各都市の足として海外で高く評価され、トラック・オブ・ザ・イヤー、コーチ・オブ・ザ・イヤー(観光バス部門)を受賞した実績をもつ企業の、環境と人にやさしい新型バスも展示されていました。
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