100年間の感謝を込めて!「奈良のバス100周年記念フェスタ」開催
100年間の感謝を込めて!「奈良のバス100周年記念フェスタ」開催
2017年5月27日・28日の二日間、奈良交通主催の「奈良のバス100周年記念フェスタ」が奈良県宇陀市の「道の駅 宇陀路大宇陀」および「宇陀市文化会館」で行われました。
2017年5月27日・28日の二日間、奈良交通主催の「奈良のバス100周年記念フェスタ」が奈良県宇陀市の「道の駅 宇陀路大宇陀」および「宇陀市文化会館」で行われました。
奈良県におけるバスは、1917年(大正6)5月25日、宇陀郡松山町(現在の宇陀市大宇陀)の松山自動車商会により、松山・桜井駅間を6人乗りのT型フォード車が走ったのが始まりで、今年は運行を開始してから100周年を迎えることから、これを記念して奈良県バス発祥の地大宇陀でイベントが開催されたものです。当日は天気にも恵まれ、多くの来場者で賑わいました。
- くす玉割りに続いてボンネットバス試乗会がスタート
- 記念式典で挨拶をする奈良交通 植田良壽社長
■名物車掌がご案内!宇陀の街並みを走るボンネットバス試乗会!
●奈良交通にも1台しかない貴重なボンネットバス
昭和30年代から40年代に路線バスの主力として活躍していたボンネットバスも、時代とともに数が少なくなってきています。奈良交通が所有するボンネットバスは1966年式のもので、今でも元気に走ることができます。イベント当日も事前に申込みをされた参加者を乗せ、江戸時代から続く古い建物が多く残り重要伝統的建造物群保存地区にも選定された宇陀市松山地区を走る試乗会が実施されました。案内役として、昔この路線をボンネットバスで運転していた経験のある社員の方が車掌として乗務され、当時の様子をおもしろおかしく案内して、試乗会の参加者は大満足の様子でした。
試乗会に出発するボンネットバス 大勢のギャラリーが見送りました
■奈良県におけるバスの歴史を振り返る「バスの歴史写真パネル」展示と「記念映像」の放映!
●「記念映像」は奈良交通のホームページでも
道の駅2階の会議室では、奈良交通が所有するバスの歴史写真パネルを展示。運行開始当時の松山・桜井間を走るT型フォード車など貴重な写真をたくさん見ることができました。また、このイベントにあわせて作成された記念映像「タイムトラベル 奈良県バス100年の旅」は、昔の写真や映像を使用し、より詳しく奈良県におけるバスの歴史を知ることができるようになっています。
なお、この記念映像は奈良交通のホームページでも公開されていますので、ぜひご覧ください。
パネル展示や記念映像を見る来場者 その横ではバス・電車のジオラマ展示も行われました
■この機会にしか見ることができない珍しい車両を展示!
●貴重な車両やちびっこに大人気の車両が大集合
車両展示ゾーンでは、T型フォード車の後継車で、奈良県内でも乗合バスとして運用されていたA型フォード車(1929年式)やジェイ・バス所有のボンネットバス(1960年式)、また奈良県桜井警察署の協力によりパトカーや白バイが大集合。さらには高齢者や身体の不自由な方が利用しやすい回転シートが搭載された介護タクシーが展示されました。
昔なつかしい車両や珍しい車両の展示に多くの方が周囲を取り囲み、とくにちびっこにはバス運転者の帽子や制服を着てバスの前や運転席で撮る「子ども制服写真撮影会」が大人気。また白バイやパトカーにも警察の制服を着て乗ることができ、みんな写真を撮るポーズも格好良く決まっていました。
- 制服を着て「はい、ポーズ!」
- ボンネットバスやA型フォード車など珍しい車両が展示されました
■バスの車庫はどうなっているの?洗車機や点検ピットを体験!
●普段は見ることができない設備に大人も子どもも興味津々!
こちらも事前申込みが必要でしたが、イベント会場からバスの車庫に移動して実施されたバスの洗車体験&子ども安全教室にもたくさんの参加者が集まりました。
バスに乗った状態で洗車機の中を通ったり、実際にバスを点検するピットにもぐってみたりする体験会はちびっこに大人気。一緒に付き添っているお父さん、お母さんも初めての体験とあって興味深くあちこち見て回っていました。また、子ども安全教室では、実際に運転席に座ってバスの死角や風船を使ってバスのタイヤの動き方(内輪差)を確認するなど、交通安全の重要性を理解してもらうとともに、親子でバスに親しむ良い機会となりました。
- 普段は見ることができないバスの車庫の様子に興味深々
- 運転席から外はどう見えるかな?
■チビッコに大人気!オリジナルヒーローショーやアイドルユニット、ゆるキャラグリーティングに郷土芸能など多彩なステージ!
●ステージイベントのテーマは地元密着
地元中学校の吹奏楽演奏に始まり、奈良交通社員有志によるお笑いやオリジナルヒーローショー、アイドルユニットなどステージイベントは歌あり、笑いあり、踊りありと広いステージが狭く感じるほどの熱気で大盛り上がり。圧巻は宇陀和太鼓連盟による和太鼓の演奏。大迫力の演奏に拍手が鳴りやみませんでした。そのほかにもウクレレやバンド演奏、ゆるキャラグリーティングなど切れ目なく続くステージの演目に来場者は大満足の様子でした。
- ちびっこに大人気 ゆるキャラ大集合!
- 迫力ある和太鼓の演奏
■100周年記念乗車券やオリジナルグッズを販売!
●運行開始当時の松山自動車商会の乗車券を再現!
物販・飲食ゾーンでは、100周年記念乗車券や100周年オリジナルグッズの販売が行われました。記念乗車券は松山自動車商会が運行した当時の乗車券を再現。パッケージにも運行当時のバス(T型フォード車)の写真を配置し、中面はバスの変遷や宇陀の風景写真が楽しめるようなデザインとなっています。
オリジナルグッズも100周年記念ということで充実。バス型ペーパークラフト(T型フォード車、ボンネットバス、路線バス、観光バスの4種類をセット)や奈良交通オリジナルキャラクター「シーカくん」のかわいらしいポールチェーン付ぬいぐるみが販売され、ご家族づれやちいさなお子さんに人気となっていました。また、道の駅売店では奈良県で最初のバス会社である松山自動車商会
を設立した久保本家酒造の日本酒を、T型フォード車を描いたオリジナルラベルとボンネットバスをデザインした箱に入れて販売。お酒好きにはたまらない一品となっています。
なお、記念乗車券は今後、奈良交通の案内窓口での販売のほか、通信販売でも販売する購入可能とのこと。数量限定のため早めのお買い求めがおすすめです。
詳しくは奈良交通ホームページ(http://www.narakotsu.co.jp/news/news_0754.html)
をご覧ください。
来場者で賑わう物販・飲食ゾーン
100周年記念乗車券(緑・赤の2種類)松山自動車商会当時の乗車券を再現している
ペーパークラフト(右からT型フォード車、ボンネットバス、路線バス、観光バスの4種類)
-
オリジナルラベル付の日本酒(720ml)
T型フォード車の写真が入ったオリジナルラベルと
ボンネットバスをデザインした箱が特徴的
- 奈良交通のマスコットキャラクター
「シーカくん」ぬいぐるみ(高さ15㎝)